ビタミンC
ビタミンCはサプリメントとして摂取している方も多い非常に優秀な栄養素です。
生理作用
主な生理作用としては
- 抗酸化作用
- 鉄の吸収
- 皮膚の状態との関係
- ストレスの緩和
- 抗ウイルス作用
- 抗ガン作用
が挙げられます。
抗酸化作用
ビタミンD・A・Eと同じように抗酸化作用を持っています。
特にビタミンEとは深い関係があり、抗酸化作用を起こし消費したビタミンEを復活させる働きをしており、ビタミンEの消費の軽減もしています。
ビタミンC不足で老化が進みます。
鉄の吸収
鉄の欠乏症がとても多い理由の一つに吸収率の低さが挙げられます。
食事の中での鉄の吸収率は15%程度と言われています。
その吸収率を上げることに関係してくるのがビタミンCです。
貧血の予防として鉄分を取るのは間違いではありませんが、プラスビタミンCも摂取することでより効果を発揮することができます。
ちなみに逆に吸収を阻害するものとして、穀類・豆類に含まれるフィチン酸、お茶に含まれるタンニンなどが挙げられます。
薬をお茶で飲まない方が良いと言われていたのはこの為です。
皮膚の状態との関係
ビタミンCはシミの原因であるメラニンが作り出される際の複数の段階で働きかけ、メラニンの生成を阻害します。
さらにすでに蓄積されているメラニンに直接作用して還元する働きも持っています。
さらにコラーゲンの生成に重要な働きをしている為、ビタミンCの摂取でコラーゲンの生成を促進することができ、肌にハリを与えることができます。
ストレスの緩和
抗酸化作用による活性酸素の除去による疲労の改善はもちろんのこと、ストレスを緩和させる働きもあります。
ストレスに対抗するコルチゾールというホルモンがあるのですが、その生成を助けるのがビタミンCです。
コルチゾールは朝8〜9時頃に多く分泌される為、その前にビタミンCを摂取しておくことが必要です。
朝食に果物がオススメな理由はここにあります。
抗ウイルス作用
近年ではビタミンCの大量摂取による県高銀への効能やウイルス性疾患に対する予防・治療効果が注目されています。
風邪やインフルエンザへの治療効果については医学会でも賛否諸説ありますが、激しい運動を行う方はビタミンC必要量も多い為、一定の効果があることが実証されています。
免疫力は上がると言われている為、積極的摂取が良いでしょう。
抗ガン作用
点滴による大量のビタミンCによりガンの治療に効果的であると言われています。
特に、大量投与による副作用が少ない点、治療の副作用の軽減が言われています。
ガンの治癒率の向上や縮小効果、生存期間の延長などはまだ実証はされていませんが、期待されています。
摂取源
柑橘類・緑黄色野菜などがオススメです。
特に、グレープフルーツやオレンジ、柿、アセロラ、キウイ、イチゴ、ほうれんそう、芽キャベツ、ブロッコリー、芋類などがオススメです。
よくお茶や加工肉などの加工品にビタミンCが入っていますが、酸化防止剤として人工的に添加されているだけで、体内では良い反応を起こすことはありませんので注意が必要です。
欠乏症
ビタミンCが欠乏すると
- 壊血病(コラーゲンの生成不全)
- 歯茎などからの出血
- 貧血
- 疲労感やイライラ
- 顔色が悪くなる
- 皮膚の状態悪化
などの症状が起こります。
過剰症として尿路結石が挙げられますが、これは合成のビタミンCを多量に摂取した場合です。
天然のビタミンCを多量に摂取する分には問題ありませんので積極的に摂取しましょう。
つまり安い合成ビタミン剤はあまり意味がないどころか健康に悪影響を与える可能性があるということです。
その他、より効率的なビタミンCの摂取源については今後記事を出していきます。