大豆
タンパク質を摂る時、あなたは肉や魚など(動物性タンパク質)と大豆類など(植物性タンパク質)の割合はどのくらいでしょうか?
理想の比率は
動物性タンパク質:植物性タンパク質=1:1
というふうに言われています。
ささみを食べようとか、赤身の肉を食べようという前に、納豆や野菜を食べましょう!
植物性タンパク質と動物性タンパク質に対して優れている点はどこでしょうか。
- アルカリ性食品と酸性食品
- 食物繊維も豊富で緩やかに吸収される
- トリプトファンが豊富
- 脂質の量が比較的少ない
アルカリ性食品と酸性食品
人の身体は、皮膚が弱酸性、胃の中が酸性、血液が弱アルカリ性です。
血液の弱アルカリ性が、食事によって変化してしまいます。
酸性食品(肉、魚、砂糖、乳製品など)を過剰に摂ると、酸性に傾き、それを元の弱アルカリ性に戻そうとする働き(ホメオスタシス)が起こります。
その際に骨を溶かしてしまいます。(脱灰)
これは世界保健機関( WHO)の発表ですので信憑性は高いです。
アルカリ性食品は大豆類、野菜、果物、海藻などを積極的に摂取する必要があります。
骨をもろくしたくないなら大豆を食べましょう!
食物繊維も豊富で緩やかに吸収される
内臓への負担や影響が大きく違います。
前提としてタンパク質は分子量が大きく、内臓に負担をかけるため、内臓のことを考えた食事が必要です。
(デンプンのような多糖類で分子量が約4,000、タンパク質は5,000~100万まであります)
植物性タンパク質の食品は比較的分子量が少ない傾向にあります。
さらに多くの場合食物繊維も豊富に含んでいるため、吸収スピードもゆっくりで、体に与える負担が少ないです。
トリプトファンが豊富
タンパク質はアミノ酸がたくさん集まってできています。
ヒトの身体を作るアミノ酸には全部で20種類あるのですが、それぞれの食品によって、このアミノ酸のバランスが違います。
20種類の中で特に摂取すべきアミノ酸のことを「必須アミノ酸」と呼び、9種類あります。
その9種類のバランスを示したものにアミノ酸スコアというものがあります。
そちらも今度まとめます。
大豆類はその中でもトリプトファンの含有率が高いです。
トリプトファンは、1日の充実感や腸内環境の改善、睡眠の質にも関わる重要なホルモンを作り出す材料です。
積極的な摂取が必要です!
脂質の量が比較的少ない
特に肉には飽和脂肪酸という脂肪が多く含まれます。
飽和脂肪酸は人体への悪影響が認められており、摂取を控えるよう勧められている脂肪です。
ここまでの話だと、じゃあ植物性タンパク質だけ摂ってればいいじゃんとなりそうですが、そうでもありません。
先ほども話に上がったアミノ酸スコアは低めです。
純粋なタンパク質の質では肉や魚が優っています。
アミノ酸の中でも、筋肉を作ることに優れているBCAAや、ヒスチジン、トレオニンなどの含有率が少ない傾向にあります。
そういった観点から、動物性タンパク質と植物性タンパク質は1:1で摂取することが理想です。
ちなみに動物性タンパク質の肉と魚では脂質の質が全く違いますので、魚で積極的に摂取してくださいね!