たんぱく質の働き

タンパク質の働き

 

たんぱく質は身体を作る筋肉や皮膚などの構成要素としての働きが最も有名だと思いますが、その他にもたくさんの役割があり、生命維持に欠かせない栄養素です。
今回はタンパク質の働きについて知っていきましょう!

 

タンパク質の働きは主要なもので6種類あります。

  1. 体組織の構成
  2. 酵素やホルモンの材料
  3. 栄養素運搬物質
  4. 神経伝達物質の合成
  5. 免疫生理作用
  6. エネルギー源

 

1、体組織の構成

筋肉や骨、血液、髪、爪など身体の多くの部分はタンパク質を主成分としており、身体の約20%(水分60%、脂肪15%、その他5%)がたんぱく質です。

身体のたんぱく質の内約30%はコラーゲンという形で存在しており、皮膚や骨に多く含まれています。
コラーゲンは特殊なアミノ酸から構成されているため、コラーゲンを摂取することはとても有効です。
(低分子のものを選ぶと良い)

 

2、酵素やホルモンの材料

消化酵素や性ホルモンなど、外分泌系や内分泌系の構成要素でもあります。
酵素はあらゆる生命活動に対して、関わりがあります。

消化吸収はもちろんのこと、呼吸や運動、感情などの細胞レベルでの関わりがあるため、たんぱく質摂取は必須です。

 

3、栄養素運搬物質

  • ヘモグロビン(酸素の運搬)
  • アルブミン(カルシウムや脂肪酸などの運搬)
  • アポリポたんぱく質(コレステロールの運搬)
  • トランスフェリン(鉄の運搬)

などの構成要素になっています。

つまりタンパク質がなければ身体の隅々まで栄養が行き届かないため、様々な疾患や体調不良の原因となります。

 

4、神経伝達物質の合成

  • ドーパミン(爽快感など)
  • セロトニン(幸福感など)
  • アドレナリン(興奮など)
  • ノルアドレナリン(不安や集中力など)

などの合成をします。

ドーパミン・ノルアドレナリン・アドレナリンはチロシン(アミノ酸)
セロトニンはトリプトファン(アミノ酸)

が材料です。

 

5、免疫生理作用

血液中に含まれ、免疫力に大きな関わりのあるγ-グロブリンなど、免疫に関わる多くの物質もタンパク質が主成分です。

 

6、エネルギー源

糖質や脂質に変わって、たんぱく質がエネルギーとして利用されることがあります。

糖新生と呼ばれ、たんぱく質を糖に変換してから消費するので効率が悪く、体に負担をかけます。

しかしこの機能があったおかげで人は狩猟時代などの飢餓の時代を生き抜くことができました。

 

 

以上のようにたんぱく質には生きていくには欠かせない働きがたくさんあります。
ただし内臓に負担を大きくかけるため、

  • 過剰に摂りすぎない
  • たんぱく質代謝のための栄養素もしっかり摂取する

という2点に気をつけて上手に摂取していきましょう!

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