たんぱく質過剰摂取の危険

たんぱく質過剰摂取の危険

 

「ダイエットの際は糖質を抜いて赤身の肉をたくさん食べよう!」
というのが多くのダイエッターやトレーナーが口にする台詞ですが、僕は正しいと思いません。

日本の栄養のスペシャリスト達である管理栄養士達はほとんどが糖質制限を推奨していないですし、バランスの良い食事を勧めているはずです。

 

「健康」を捨て、目先の「スタイル」のみを得たいというのであれば止めるつもりはありませんよ!

しかし、長く健康でいたいのであれば「見た目だけの肉体」ではなく「健康」を提供している人たちの話を信じてみるのも良いのではないでしょうか?

 

今回はその中でもタンパク質の大量摂取によってもたらされることを紹介していきます。

 

たんぱく質には窒素が含まれます。窒素は体内でアンモニアに代謝され、尿中に混ぜられ排出されるのですが、その工程は肝臓や腎臓で行われます。

つまり大量摂取により、肝臓と腎臓の仕事量が増えてしまい、内臓疲労につながります。

 

肝臓は、小腸などで吸収された糖質、たんぱく質、脂質の全てを体内で使用できるよう代謝する非常に重要で仕事量の多い器官です。

他にも胆汁という脂肪の代謝に欠かせないものを作ったり、アルコールなどの解毒、様々な栄養素の貯蔵などの多くの仕事をしています。

 

腎臓は体内の扶養になったものを体外に排出したり、水分量を調節したりする器官です。

腎臓は1日に約150Lほどの血液を濾過する働き者の器官です。
その中から不要なものだけを取捨選択し、尿として排出しています。

たんぱく質を過剰に摂取することでアンモニアの生成量が増えるため、腎臓への負担が大きくなります。
腎機能に障害のある方はたんぱく質の摂取量を最低限にしなければいけません。

 

といったように、内臓への負担を増やしてしまうことで、代謝を落としたり、体調不良、そして肝機能障害、腎機能障害につながりかねないため、たんぱく質の過剰摂取は危険です。

 

 

さらに、腸内環境の悪化もたんぱく質過剰摂取のデメリットです。

過剰に摂取し、上手く消化仕切れなかったたんぱく質は大腸まで残ります。
動物性のたんぱく質や動物性の脂質は悪玉菌のエサであるため、悪玉菌の繁殖を進めます。

すると腸内は悪玉菌が優位な状態になり、大腸の活動は低下し、腐敗が進みます。
腐敗により、発がん性を持つ物質「ニトロソアミン」が作られたり、本来排出されるべき毒素が体内に再吸収されてしまい、吹き出物などの原因となります。

詳しくは腸内細菌や便秘の記事で説明いたします。

 

 

以上のように過剰摂取により様々な悪影響があるたんぱく質ですが、

  • 具体的にどのくらい取ると良いのか?
  • 大切な栄養素だから少ない摂取量だと良くないのではないか?
  • たんぱく質を摂る時に一緒に摂取すると良い栄養素は何か?

などまだまだ気になる点は多くあると思いますので、今後記事を増やしていく予定です。

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