ナイアシン
光・熱・酸・アルカリに強く、比較的安定するビタミンです。
肝臓や腸内細菌で、トリプトファン(必須アミノ酸)から生合成することができます。
(トリプトファンの転換率は60分の1ですので微量ではあります。例、トリプトファン60mg=ナイアシン1mg)
生理作用としては主に
- アルコールの代謝
- 糖質・タンパク質・脂質の代謝
- 統合失調症の改善
が挙げられます。
アルコールの代謝
お酒を飲む場合、その悪影響を極力抑えるためにナイアシンは必須の栄養素です。
アルコール(有害)→アセトアルデヒド(有害)→酢酸(無害)
の流れの中の、
アセトアルデヒド→酢酸
の代謝の際にビタミンCとともに働きます。
二日酔いを防ぐためにも効果的な栄養素です。
糖質・タンパク質・脂質の代謝
エネルギー産生素全ての代謝に関わっています。
飲酒により大量に消費されるため、飲酒の習慣がある方は代謝が落ちてしまいます。
積極的に摂取しておきましょう。
統合失調症の改善
精神障害との深い関係もあります。
気持ちが落ち込んだ時やストレスを感じている時、お酒に逃げてしまう方も多くいらっしゃいますが、それによりナイアシンが欠乏し、神経系への影響が出てしまいます。
実は、お酒はストレス解消や気分の向上に対して逆効果なのです。
摂取源
赤身の魚やキノコ類がおすすめです。
カツオやマグロ、サバやたらこ、するめ、キノコ全般に豊富に含まれるため、お酒のお供はこれらが良いでしょう。