HMB

 

HMBとは、必須アミノ酸の1つの「ロイシン」が体内代謝されることによって合成される物質のことで、正式名称は「βヒドロキシβメチル酢酸」と言います。

HMBの作用としては

  • 筋タンパク質の合成促進
  • 筋タンパク質の分解抑制

が挙げられます。

 

 

筋タンパク質の合成促進

筋肉は「mTOR」と呼ばれるシグナル伝達回路に働きかけることによって合成されます。
具体的には、以下の通りです。

  1. 筋肉が筋トレによって壊れる(筋肉痛の状態など)
  2. 修復を行う際に「mTOR」が反応し、筋たんぱくの合成を促す
  3. 筋肉が成長する

 

 

筋タンパク質の分解抑制

ヒトは長い狩猟時代を乗り越えてきたことで、「ユビキチン・プロテアソームシステム」と言う回路を備えています。
簡単に言うと、余分な筋肉を減少させるシステムです。

 

狩猟時代のヒトは、狩猟がうまくいかず食事にありつけない時のために、できるだけ消費カロリーを減らす必要がありました。
できるだけ少ないカロリーで生きていける様に、消費カロリーを増やしてしまう筋肉量を減らしていたのです。

 

現代人はある程度筋肉をつけて代謝をあげなければカロリー過剰で肥満になります。
この現代人にとっては重要性が低い「ユビキノン・プロテアソームシステム」の働きを抑制する働きがHMBにはあるのです。

 

 

以上のことからHMBはとても有効な物質であることがわかります。

HMBを産生するロイシンを多く含む食品としては

  • 鶏肉
  • 魚類
  • ほうれん草
  • とうもろこし

などが挙げられます。

ただし、ロイシン20gからHMBは1gしか産生されない為、HMBの効果を実感したいならばサプリメントからの摂取をしましょう。

 

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