葉酸
葉酸はビタミンMやビタミンB9とも言われています。
ほうれん草の葉(folium)から発見された為、folate(葉酸)と呼ばれています。
生理作用としては主に
- 造血作用
- 細胞の成長
- ホモシステインの代謝
- 抗うつ作用
- 抗ガン作用
などが挙げられます。
造血作用
ビタミンB12と協働して、造血作用を持っています。
欠乏すると巨赤芽球性貧血を引き起こします。
巨赤芽球とは、通常の赤血球に成れずに、異常に大きくなった未熟なものです。
一つ一つの大きさが大きい為、血中の赤血球の数が減少してしまうだけではなく、不安定で壊れやすい為、貧血の症状が出ます。
B12と葉酸の欠乏による貧血ですが、B12の欠乏による発症が約97%を占めると言われています。
細胞の成長
DNA合成に不可欠な核酸などの合成に関わる為、必要な栄養素です。
特に妊娠を考えている女性と妊娠中の女性は積極的に摂取する必要があります。
ホモシステインの代謝
動脈硬化の原因となるホモシステインを代謝する際に最も重要な栄養素です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
抗うつ作用
葉酸の血濃度が濃度が低いとうつ病を発症する可能性が高く、さらに抗うつ剤の治療効果も薄れてしまうとされています。
抗ガン作用
ガンとの関係も強いと言われています。
ガン自体が、細胞分裂の際にエラーを起こした細胞が生まれてきてしまうところから始まるので、細胞の合成に関連する葉酸が関係があるのは当然のことかもしれませんね。
摂取源
枝豆・モロヘイヤ・うなぎ・魚卵系がオススメです。
サプリメントからの摂取も可能ですがオススメできません。
特に人工的な葉酸のサプリメントは逆にガンのリスクを増加させると言う研究結果も出ています。
上記食品を摂取していれば問題はありませんので、食品からの摂取を心がけましょう。