ファスティング効果〜脂肪燃焼〜
ファスティング効果として最も知られているのがダイエット効果でしょう。
ファスティング中は通常500〜600kcal程度の摂取量になります。
さらに体内に固形物を取り入れない為体重の減少が起こります。
しかしそれはファスティングによるダイエット効果のほんの一部でしかありません。
もっと深いところでファスティングはダイエットに効果的なのです。
ファスティング中は摂取カロリーが大幅に低下する為、負のエネルギーバランスとなります。
すると体内に一定量蓄えられているエネルギーを使用していきます。(筋グリコーゲンや肝グリコーゲン)
それらも使い切ってしまうと、次に脂肪を燃焼させてエネルギーを産生させる回路が動き出します。
それにより主なエネルギー源が糖質から脂質に変わるのです。
ダイエット効果を受ける為には3日以上程度ファスティングを継続させる必要があります。
体内に蓄えられた糖質を使い切るには通常2〜3日程度必要であり、使い切った後にようやく脂質が主なエネルギー源となるからです。
脂質が主なエネルギー源となった身体は脂肪が燃えやすい状態となります。
その間は体内にケトン体が多い状態になり、体臭の変化などが起こります。
この、脂肪の燃えやすい身体を作るダイエット法としてケトジェニックダイエットが挙げられます。
また他で詳しい記事を作成いたします。
以上のことから注意するポイントは、
前半に起こる急激な体重の減少はあくまで便などの体内に残る滞留物が排出される為であり、全て脂肪で落ちているわけではないということです。
つまりはファスティング期間が終了し、回復期間や通常食へ移行すると体重はまた増えるということです。
しかし3〜4日以上行なった場合は脂肪の燃焼が起きている為、ファスティング終了後に体重が増加しても体脂肪率は落ちているでしょう。
もちろん回復期間の食事は丁寧に行なっていく必要があります。
それを怠り、急な高糖質食や肉食、脂質の高い食事を行うと急激に脂肪が蓄積し、ファスティングで減少した脂肪が元に戻り、台無しになってしまうので注意が必要です。