コエンザイムQ10
コエンザイムQ10はユビキノンとも呼ばれ、かつてはビタミンQと呼ばれていたビタミン様化合物です。
コエンザイムとは日本語で「補酵素」という意味で、エネルギーづくりに関わったり、強い抗酸化作用を発揮したりしています。
ヒトのコエンザイムは全てコエンザイムQ10です。
ちなみにマウスやラットのコエンザイムは全てQ9です。
エネルギーを作り出すミトコンドリアの働きを活発化する為、脂肪燃焼や疲労回復にとても効果的であり、積極的に摂取したい栄養素です。
体内で合成されますが、ピークは20代で、30〜40代になると体内の生産量は30%ほど減少してしまい、80代では20代の半分以下まで減少すると言われています。
年齢を重ねると痩せにくくなる原因の一つがコエンザイムQ10の減少ということです。
よって積極的に摂取したいですが、食品からの摂取は難しいです。
豚肉やイワシ、大豆類、ごま、ブロッコリー、ほうれん草などを代表に多くの食品に含まれますが、その量は微量です。
日本の医薬品用のコエンザイムQ10の上限量の30mgをほうれん草で摂取しようとすると3kg食べる必要があります。
さらに脂溶性であるコエンザイムQ10は吸収率が低く、摂取した量の約40%しか吸収されません。
さらに血中に流れる量は摂取した量の約3%と言われています。
よってサプリメントでの摂取がオススメです。
日本製の医薬品は30mg以上のものがないのですが、海外メーカーや一部の日本の健康食品はその基準を上回っています。
高容量での摂取でも副作用が言われていない為、容量が高いものを選んで問題はないでしょう。
作用
- エネルギー生成と新陳代謝
- ビタミンEのリサイクル
- 抗酸化作用
- 血圧降下作用
エネルギー生成と新陳代謝
体を動かすためのエネルギーであるATP(アデノシン三リン酸)の産生に関係しています。
コエンザイムQ10の力により効率よくエネルギーの生成を行うことができるようになるため、新陳代謝が上がり、痩せやすくなります。
ビタミンEのリサイクル
抗酸化作用を果たし、使い終わったビタミンEを再生する働きがあります。
つまり間接的に抗酸化作用があるといえます。
抗酸化作用
ビタミンEのリサイクルによる間接的な抗酸化作用の他に、コエンザイムQ10自体にも抗酸化作用があると言われています。
老化やストレスの最大の原因である活性酸素を除去する働きを持っているのです。
運動を行う機会の増えるダイエットととても相性が良いことがわかります。
血圧降下作用
血圧を下げる効果もあるため、血圧でお悩みの方にもオススメです。
その他以下の様々なものの有効性が認められています。
- アルツハイマー
- 心疾患
- 糖尿病
- パーキンソン病
- 肝硬変
- 抗ガン剤の副作用緩和
- 加齢性黄斑変性症
他にも乳がん・歯肉炎への効果も研究されています。