アルコール
「酒は百薬の長」という言葉がありますが、本当にそうでしょうか?
アルコールの代謝物のアセトアルデヒドは猛毒です。
そして肝臓が解毒器官です。
お酒を飲むと肝臓に負担をかけるというのは、身体の中にできた猛毒を必死に分解しようと頑張るからです。
そんなものが本当に体に良いのでしょうか?
前提として、禁酒はする必要はないと思います。
お酒の付き合いは多くの方にあって、その場でお酒を飲まないというのは人付き合いの観点からして不可能だということは重々承知です。
付き合いのお酒は量や種類、おつまみなどに気をつけ、自宅での晩酌などを止めることは可能なはずです。
そしてアルコールのリスクをしっかり知っておくことがとても大切です。
それを知った上で飲む分には別に構わないと思います。
アルコールに関してはお伝えすべきことがたくさんあるので、それぞれ別の記事でまとめるとして、今回はお酒への誤解をときたいと思います。
- アルコールにはカロリーがない
- アルコールはストレス解消になる
- お酒を飲まないと眠れない
- ワインは動脈硬化のリスクを下げる為健康的
このあたりが多くある誤解だと思います。
アルコールにはカロリーがない
よくアルコールにはカロリーがないので、糖質0のお酒を飲めば大丈夫という話がありますが、アルコールにはカロリーがあります。
1gあたり約7kcalのカロリーを持っています。
糖質=4kcal
タンパク質=4kcal
脂質=9kcal
という点から考えても結構高いカロリーがあります。
なぜ0と言われるかというと、アルコールを代謝する際に多くのエネルギーを消費する為です。
それでも全てが消費されるわけではないので、4〜5kcalと考えるのが妥当でしょう。
アルコールはストレス解消になる
ストレス発散になるというのは多くの方がお酒を飲む目的でしょう。
もちろんアルコールを摂取することで、普段以上に騒いだり、楽しむことで心のストレスは発散されるでしょうが、体のストレスはどうでしょうか?
翌日の疲労感や二日酔いによるダメージは確実にありますね。
心と体は深い関わり合いがあります。
体のストレスを貯めてしまえば、心のストレスなんて取れるはずがありません。
お酒を飲まないと眠れない
お酒を飲むことで寝つきは良くなる場合が多いです。しかし眠りの質は確実に落ちます。
途中で目が覚めることが多かったり、寝起きが悪かったりというのは深い睡眠を行えていない為です。
眠れない原因は、朝食、日中の活動、寝る前の行動です。
眠れないからお酒を飲むのは間違い。1日の生活を見直すことで根本から改善しなければ、アルコール依存症に陥ってしまいます。
ワインは動脈硬化のリスクを下げる
少量のワインが動脈硬化のリスクを下げるのは本当です。しかし、少量の摂取でガンのリスクが上がります。
WHOのガンに関する最高機関のIARCはアルコールを「発ガン性が認められる」というグループ(group1)に括っており、タバコや放射線と同じ括りです。
日本人の死因No.1はガンです。
その可能性は極力避けたいところですね。
以上のことから、お酒は決して体に良いものではないことがわかります。
リスクを理解した上で上手に付き合うことが大切ですね。
お酒の種類や飲む際に一緒に摂りたい栄養(食事)などは今後記事で出していきます。