皮膚の構造(概要)
皮膚は最外層の表皮とその下の真皮の二層構造で成り立っており、その下の皮下組織、そして毛などの皮膚付属器も合わせて知っておくことが大切です。
真皮には血管が通っているが表皮には通っていない為、表皮真皮接合部という部分で酸素、栄養素、老廃物の交換を行なっています。
表皮も真皮もさらに細かく分けることができる為、まずはざっくりと構造を知りましょう。
表皮
表皮は非常に薄く(0.03〜0.05mm)、デリケートなケアが必要です。
主にケラチノサイト(角化細胞)という細胞からなります。
シミが出来るのは表皮の部分です。
表層から順に、角質層・顆粒層・有棘層・基底層に別れています。
表皮のさらに外にあるのが皮脂膜で、バリア機能など様々な機能を持っています。
真皮
表皮の下にあるのが真皮で膠原繊維(コラーゲンなど)を多量(70%以上)に含んでいます。
コラーゲンを支えるエラスチンという繊維や、その間を埋めるように存在するヒアルロン酸も重要です。
さらに真皮には血管・神経・皮脂腺・毛根・汗腺・リンパ管・毛包細胞があり、様々な機能を持っています。
皮下組織
真皮と筋肉の間で、大部分は脂肪組織で占められています。
皮下組織は真皮よりも大きな血管や神経、汗腺を持っています。
衝撃を和らげたり、体温の調節を行ったり、脂肪組織としてエネルギーの貯蔵を行っています。
皮膚付属器
皮膚付属器には
- 毛と毛を包む毛包から形成される毛器官
- 毛包の上部に開口し皮脂を表皮に分泌する皮脂腺
- エクリン汗腺とアポクリン汗腺という汗腺
- 表皮の角質層が硬く特殊に変形してできた爪
があります。
以上のようにそれぞれ細かく分類することができます。
皮膚について知ると正しいケア方法が見えてきます。
しっかりと理解して本当に正しいスキンケア方法を探していきましょう!