肩呼吸の危険
鏡を見ながら普段通りの呼吸を繰り返してみてください。
その際、自分の肩の動きに注目してみましょう。
- あなたの肩は止まっていますか?
- それとも上下に動いていますか?
少しでも上下の動きがあったなら要注意です。
あなたの肩や首はパンパンになっていることでしょう。
なぜ肩が動いてしまうのか。
それは肋骨周りの柔軟性の低下や、横隔膜と呼ばれる筋肉の拘縮が原因です。
肋骨の中には呼吸を行う肺が存在します。
通常は肋骨が左右に広がり、下にある横隔膜が縮むことで肺が膨らみます。
しかし、肋骨や横隔膜の動きが悪いと、必要量空気を吸い込むための肺の拡張が行えなくなります。
よって上にも引っ張ることで、なんとか肺を広げようとするのです。
本来であれば、深呼吸や息切れ時にしか使わない、上に引っ張る筋肉である多くの筋肉を余計に使ってしまうのです。
人は1日に約2万回の呼吸を繰り返します。
肩呼吸をするということは1日に2万回の肩周りのトレーニングをしているということです。
それがまた肩こりを悪化させ、呼吸にも影響を与えるという悪循環を生んでいるのです。
呼吸は一生で約7億回も行います。
健全な呼吸は何よりも優先しなければならない事項ですよ!