小胸筋
小胸筋は浅胸筋のうちの1つで、大胸筋(胸板の筋肉)の深部にある鎖骨胸筋筋膜のさらに深部に存在する筋肉です。
鶏肉のささみは小胸筋です。
小胸筋の起始と停止と機能を確認しておきましょう。
小胸筋のコンディション不良により様々な不調につながります。
- 猫背や巻き肩などの姿勢不良
- 胸郭出口症候群による腕の痺れや痛み
- 呼吸が浅くなる
猫背などの姿勢不良
肩甲骨を外転方向に開く為、拘縮してしまうことにより肩が前に出た丸い姿勢になりやすくなります。
胸郭出口症候群による腕の痺れや痛み
小胸筋の深部には、上の画像の通り腕に繋がる神経や血管が走っています。
つまり、小胸筋が拘縮するとこれらの神経や血管が圧迫されてしまいます。
すると、神経の圧迫による痺れや血管の圧迫による冷えや色の変化(白や青紫)が起こってしまいます。
呼吸が浅くなる
肋骨に付着している為、呼吸に関係します。
吸気の際に肋骨を持ち上げる働きをしています。
小胸筋の疲労で肋骨が持ち上がりにくくなり、呼吸が浅くなったり、拘縮により肋骨が上がったままになり呼吸が浅くなったりしてしまいます。
コンディション不良に目を向けられる小胸筋ですが、鍛えることも大切です。
特に肩こりを起こしている方の多くは肩(肩甲骨)が上がっています。
つまり肩(肩甲骨)を下げる筋肉を鍛える必要があるのですが、その一つが小胸筋です。
単体で鍛え分けることは難しい筋肉ですので、大胸筋と一緒にしっかり鍛え、ストレッチを行うことが大切です。
さらに小胸筋はアナトミートレイン(筋膜連結)のディープフロントアームライン(DFAL)の始まりの筋肉であり、デスクワークなどが多い方にとってコンディション不良を起こしやすい筋肉です。
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