椎間板ヘルニアとは
椎間板ヘルニアとは一体どのような病気なのでしょうか?
現代のほとんどの方に発症の可能性がある、とても身近な病気です。
その仕組みを知ることで、起きてしまった際の対処法や、予防法が見えてきますので、しっかり把握していきましょう。
今回は言葉の意味を理解して、椎間板ヘルニアとは何かを把握していきましょう!
椎間板とは?
椎間板とは背骨の椎骨と椎骨の間にある軟骨のことを言います。
水分を多く含み、クッションのような働きをしています。
骨同士がぶつからないようにしていたり、衝撃や負荷の吸収などを行います。
椎間板は繊維輪と髄核で構成されており、柔らかい髄核を繊維輪が包んでいる形になっています。
年齢による消耗や強い衝撃、体重や重りなどによる圧迫により、椎間板が変形して外に押し出されてきたり、繊維輪が破れ、中の柔らかい髄核が飛び出します。
饅頭を押すと中のあんこが飛び出てくるようなイメージです。
押し出された繊維輪や飛び出した髄核が背後にある神経に触れたり、圧迫してしまうことで、痺れや痛みを引き起こします。
これが椎間板ヘルニアの症状の原因です。
ヘルニアとは?
ヘルニアとはなんでしょうか?
ヘルニア(hernia)とは「体内の臓器などが飛び出た状態」を意味する医学用語です。
よって椎間板が飛び出た状態=椎間板ヘルニア
と呼ぶのです。
ちなみにでべそのことを「臍(さい)ヘルニア」と呼びます。
背骨は頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個の計24個の椎骨で構成されており、それぞれの間に椎間板は存在します。
頸椎の間で起きたヘルニアを「頸椎ヘルニア」
腰椎の間で起きたヘルニアを「腰椎ヘルニア」
というように、起きた場所にちなんで呼ばれます。
腰椎と頸椎の部分でヘルニアは多発します。
腰椎は、胸椎・頸椎に比べ、体重などによる圧迫が強いです。
上半身全ての重さを支えている為当然ですね。
(特に第4腰椎と第5腰椎の間や第5腰椎と仙椎の間)
- 加齢による消耗が起きた中年
- 肥満の方
- 座った状態で長時間仕事をする方
- 激しいスポーツを行う方
などに多く見られます。
頸椎は体重などによる圧迫が少ないのですが、姿勢や動作などによる影響を強く受けます。
特に最近では、姿勢の悪化により頭の位置がずれ、首に過剰な負担がかかることにより頸椎ヘルニアに悩む方がかなり増えています。
椎間板は10歳を過ぎた頃から老化が始まると言われている為、10代、20代から注意が必要です。
ヘルニアの具体的な症状や詳しい原因、対処法などは他の記事をご覧ください。